なぜ猫は愛されるのか

 彼らが足元にスリスリしてくると、なぜ、撫でてしまうのか?

陽を浴びて、心地良さそうに寝ている姿を視界にとらえるだけで、
なぜ、こんなに癒され、胸がふわっと暖かくなるのだろうか?

彼らは存在しているだけで皆に愛される。
しかも、どうすれば可愛がってもらえるのか
よーーーくご存じだ(笑)

もしかすると、
「どうすれば、生きやすいか」を知っていて
巧みに実行している生き物なのかも知れない。

 
彼らは、癒しの天才だ

昨年12月27日のこと。朝から冷たい雨が大気と大地を潤していた。
植え込みの中に身を潜め、1日中まーるくなっていた彼を猫好きのパートナーが見かねて家に招き入れ、彼は家族になった。

彼に名前はまだない。
というか、決まっていない。
なぜなら、彼の雰囲気を総称する名前が思い当たらないからだ。

家の中には、古株のおばさんニャンコが2匹、おじさんニャンコが1匹いる。

彼のズルい愛らしさの最たるものは、
古株達のあとを追っていたと思えば、突然ひっくり返って腹を見せ、
顔を逆さまにしたまま、萌えビームを目から放出するバージョンだ。

途端に場をなごませる強力なパワーに
我々は無条件降伏するしかない。

もしかしたら、
彼のしぐさを真似すれば、愛されキャラになれるのではないのか?

いや、しぐさだけではない。絶妙な距離感もだ!!


彼を分析していて分かってしまった事がある。
それは・・・愛される態度(雰囲気)だ。
そして、危ういものにむやみに近寄らないこと

彼は、一体、何をどのようにしているのか
人間は猫の何を真似たら、生きやすくなれるのだろうか?
そして、愛される幸せを手に入れられるのだろうか?

誰だって、愛され、大事にされたら嬉しい。
人間も猫もだだの動物。
五感があり、感じたことを表現する生き物なんだ。

彼の表現は率直で純粋。
でも、ちゃんと空気をよんでいる。

人間が落ち着いてくつろいでいるタイミングで膝に乗る。
決して忙しいときに構ってくれとは言わない。
誰も教えていないのに、ちゃんと空気をよんでいる。

けれど、それは、人間によくある「相手に気を使っている」事とは違うし、
「心模様を読んでいる」訳でもなく、

自分以外の動物が発している「雰囲気を全身で察している」のだ。

 
目をつぶっていても肌で感じる

現代人は忙しい。
街を歩いていても周りを見ているようで見ていない。
友達とすれ違ってもわからない。
人は、肌で感じたこと、見たままの情報を100%脳にアップせず、
何割か削って脳に伝達しているのだそうだ。

相手が発している雰囲気(怖さ、やさしさ、リラックス度、緊張度)を察することはさほど難しくない。ただ、私たちはその雰囲気と嫌な記憶が結びついていることがあると、「あの人は自分を嫌いなのかもしれない」などと在らぬ考えを働かせてしまうので、ボタンの掛け違いが起ってしまうだけ。

彼らが相手の心理を深く考えているはずもない。
もともと気ままで自由だもの。

ただ、彼らは、様子をじーーーっと観察する。
そして、そ~っと近寄ってきて、そっと触れて、ふ~っと緩ませていく。

 
彼らは観察の天才

感じる力は察する力。

どんなときも、相手の緊張を緩ませる存在でいること。
これこそが愛されキャラの極意なのかも知れない。

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